総社市の村墓地にて、たくさんのお墓をおまとめする「寄せ墓」と新規供養塔の建立

倉敷・総社のお墓・石材専門店として、親子3代、お墓や石材に関するお仕事をさせていただております、大森石材店です。総社市総社の村墓地にて、たくさんのお墓をおまとめする「寄せ墓」と、 新規供養塔の建立をお任せいただきましたので、ご紹介いたします。

 

総社市総社 村墓地  新規供養塔 ・寄せ墓 愛媛県産大島石

 

お世話になっているお寺様からのご紹介で、総社市内の墓地にあるたくさんのお墓を何とかしたいというご相談をいただきました。さっそく現地へ伺って状況を確認させていただきました。

 

【墓所①】

こちらがご相談のお墓です。歴史のあるお家柄で、とてもたくさんのお墓があります。お話を伺うと、奥様を亡くされてお墓を建てるご予定ですが、このままでは建てられないのでどうにかしたいと整理することをお考えになったようです。

 

【墓所②】

同じ墓地内にもう一か所お客様のお家のお墓がある場所もあり、全部で20数基のお墓がありました。紐で印をつけているのがお客様のお墓です。傾いているものもあります。

お客様とお話して、先祖墓のあった墓所①はお墓をまとめて供養塔を建て、こちらの区画はすべて取り外して墓所①へ移設することになりました。間違いがないどうか心配なところもあったので、90代のおばあ様にご足労いただいて確認をしていただきました。

 

工事開始です。墓所①の方は、通路が近くなく小型のクレーンが入る場所もなかったため、大型のクレーンを複数入れて、リレー形式で運びました。

 

駐車場がなかったので、近隣の企業様や保育施設の先生にお話しして、場所をお借りして作業をさせていただきました。保育施設の方はお子さんの送り迎えの時間を避けて作業するなど、注意して工事を行いました。工事のため快くご助力いただき、本当にありがとうございました。

 

今ある先祖墓の後方は、地盤改良のために砕石を入れています。

 

地固めをしたあと、基礎今コンクリートを打ちます。ダンプ車のある場所から墓地まで1mくらいの傾斜があるため、特にしっかり基礎を打ちました。

 

こちらは新しく建てる供養塔の基礎を施工しています。中央は納骨室で、木枠の中にコンクリートを打ちます。

 

墓所①先祖墓後方の基礎が完成しました。

 

墓所②のたくさんのお墓は、すべて取り外して更地に戻しました。台座の石もこのあと使用します。

 

反対側から見たところです。取り外した場所は真砂土を入れて平らにならします。向こうに見えるクレーンのある場所が墓所①です。

 

すべての工事が完了しました!

 

まず、先祖墓はそのまま、右隣に供養塔を新たに建立しました。先祖墓は状態も問題なかったので水拭きをしてお掃除しています。供養塔は、後ろの棹石の仏様の魂をご供養するものです。愛媛県産大島石で、当社工場で製作しました。当初は中国産の石を使用する予定でしたが、石のサンプルをご覧になって、隣の先祖墓と合わないと感じられたようで、途中で大島石に変更されました。

 

後方は寄せ墓のスペースです。こちらにもともとあったお墓と、墓所②にあったお墓を集めて設置しています。台座は、もともとあった台石をうまく活用してひな壇式に設置しました。

 

すべての建立の年代を調べて、一番古いものを後ろの右端に配置、そこから左方向へ、さらに手前に向かって並んでいます。お家の歴史でもあるたくさんのお墓を、このように残すことができました。

 

寄せ墓と供養塔の建立が無事に完了しました。お客様におかれましては、このあと奥様のお墓の建立も控えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

たくさんのお墓をまとめる「寄せ墓」は、当社ではよくいただくご相談です。棹石は処分して御霊だけ供養塔へ入っていただくという形もありますが、お客様から古いお墓そのものを「残したい」というお話をいただくことも多いですし、お墓を扱う当社としても可能であれば残すことをご提案しています。たくさんのお墓があるということは、家がそれだけ長い間続いてきたということで、家の歴史そのものでもあります。当社はたくさんの「寄せ墓」の施工実績がございますので、お墓を残しつつ、お参りや管理のしやすいお墓になるようお手伝いさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。